梅毒

ヤマモモ

梅毒とはひと昔前まで不治の病として恐れられていた性病(性感染症)です。
治療薬ペニシリンが発見された今は、早期治療で完治します。

梅毒に感染し病変部分があると、HIV(エイズウイルス)などにも感染しやすくなります。
梅毒に感染した場合は、HIV検査もあわせて受けることをすすめられています。

2015年現在、感染が増えている性病(性感染症)です。
2014年の梅毒感染の報告数は1,671件、10年前(2004年)と比べると約3倍です。 しかしこの数字は「国への報告遅れもある」と言われ、実際の感染者数はもっと多いものと予想されています。

梅毒は、トレポネーマという病原菌が皮膚や粘膜の小さな傷から侵入して感染します。症状については、「3週間」、「3ヵ月」、「3年」がポイントとされています。

アナルセックスや、オーラルセックスを含むあらゆる性行為で梅毒は感染します。
特に感染リスクが高いのは、アナルセックスです。直腸は傷がつきやすいため、病原菌が侵入しやすくなります。
また、症状が出ている部分(病変部)との接触でも感染しますので、口や性器に病変部があれば、オーラルセックスでも感染する可能性があります。

梅毒の名前の由来は、病変部が「楊梅(ヤマモモ)」に似ているところからです。

梅毒の症状

梅毒の症状は、「3週間」、「3ヵ月」、「3年」で変化します。
重症度別に、第1期、第2期、第3期、第4期、とそれぞれ呼ばれます。 医学の発達した現代では、第3期、第4期はまれなケースとなっています。


第1期梅毒

  • 痛みのないしこり
    感染したところ(性器、口、肛門、手指など)の皮ふや粘膜に、しこり(軟骨の硬さ程度、小豆から人差し指の先位までの大きさ)ができます。その後、しこりの中心部が硬く盛り上がります。
  • 痛みのないリンパ節のはれ
    太ももの付け根の部分がはれます。

これらの症状は、放っておくとなくなります。


第2期梅毒

  • ピンク色の円形のあざ
    体の中心線にあたる部分を中心に顔や手足にできます。
  • 赤茶色の盛り上がったブツブツ
    小豆からえんどう豆くらいの大きさのもの
  • 脱毛症状

これらの症状は、放っておくとなくなります。


第3期梅毒

  • しこりができる 皮下組織にできる大きめのしこりです。 結節性梅毒疹やゴム腫などといわれます。

梅毒の特徴的な症状ですが、現在ここまで進行することはめったにありません。


第4期梅毒

  • 心臓、血管、神経、目などに重い障害

末期症状とも呼ばれます。現在ここまで進行することはめったにありません。

梅毒に効くお薬

アモキシリン

アモキシリン

梅毒にはペニシリン系の抗生物質を投与します。

アモキシリンは、ペニシリン系医薬品の中でも特に普及率の高いお薬です。

アモキシリンは細菌の殺菌作用が強いため、梅毒だけではなく、淋病や、大腸菌・インフルエンザ・プロテウス・ミラビリス・レンサ球菌属などの感染症治療としてや、皮膚炎・急性気管支炎・子宮内感染などにも用いられます。

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